評価するということ

二月に入り、お受験シーズン真っ只中ですね。早稲田の寄付金問題なんかも出たりしてますね。あたしも教師として子どもたちを評価しなくちゃいけない時期がもうそこにせまっています。
みなさんご存知の通り、今、学校では評価基準が変わってきていますね。今までなら、集団内の成員の得点分布を評価基準とし、個人の集団内での相対的位置を示す評価法、相対評価でしたよね。上位3%は「5」とか、全体を輪切りにしていく感じです。それがここ最近は絶対評価に変わってきてるんですね。絶対評価っていうのは、あらかじめ要求する到達水準(教育目標)を評価基準にする方法です。学習者、個人個人に目標を決めて、どれだけ近づいたかを評価するので、意欲や努力を評価できるという利点があります。
でも、実はあたしは絶対評価反対なんです。これは子どもにとって良くないよ。学校には塾とかに通ってて、学校の勉強なんて軽くこなしちゃう子と何やっても要領悪くてなかなか進まない子がいます。よくできるAちゃんは一学期に90点、二学期に86点。あんまり勉強が得意でないBちゃんは一学期45点、二学期に60点。このときBちゃんの方が評価が高くなっちゃうんですね、通知表上は。それは、Aちゃんとしては面白くないし、納得できないでしょ。グレるよ、下手したら。
あたしは、個人の評価を重要視することは、とってもいいことだとは思います。でもそれは数字にしなくていいことじゃない?個人のがんばった点は、個人個人に教師が言葉や態度でしっかりと伝えてあげればいい。思いっきり「おまえ、やるじゃーん!」って言ってあげれば。それを今の教育は何でも数字にして評価してますよー、ってあらわす。これって、コミュニケーションができない教師が多いからじゃないか、と思う。子どもとの信頼関係を築こうともしてないよ、これじゃ。通知表の数字なんて、卒業しちゃえば、結構わすれちゃうものでしょ。それよりも、もっと心に残るもの、子どもたちにあげたいね。
数字よりも大切なもの、ちゃんと見つめないと、教育現場が腐っちゃうよ!!