みんなで学校創っちゃうか?

どうもどうも、今日は近い将来の学校の姿について、考えていきます。
今までに『開かれた学校』って言葉を聞いたことある?聞いたことある人は、多分あの2001年の大阪池田・小学校乱入児童殺傷事件のときじゃないかなぁ?『開かれた学校』っていうのは、簡単にいうと、学校で行われてることとか、学校がしようとしていることを、外に情報公開して、保護者や地域の人も参加して、みんなで子どもを育てていこう!という取り組みなんです。そのために今の学校は、地域の人にゲストティチャーとして授業に参加してもらう取り組み(例えば戦争の学習で、実際に体験した人を招いて話を聞くとか、日本にすむ外国の人を招いてお国の家庭料理を一緒に作りながら交流する、とかね)とか老人ホームを訪問したり、学習発表会に地域の人にも参加してもらったりしています。地域密着型を目指してね。「開かれた」って通り、門も開放して誰でも学校に来れるようにしてたんですわ。ま、これが裏目に出てあの池田の残酷な事件が起こってしまったんですけど。
で、こういう授業に参加するっていう以外にも子どもたちの教育に参加できるように平成12年に法改正が行われました。なんと!学校の運営に口出しできるんだ、これが!!『学校評議員制度』って言って、学校教育法施行規則という法の中に『校長が外の意見を聞くための制度』として組み込まれていて、学校の教育目標とか学校運営に口出しできる。(あくまで口出しね、決定権はもちろん校長。)地域に開かれた学校づくりを一層推進するために学校が家庭や地域と連携を図りながら特色ある教育活動を展開するのがねらいだそうです。
学校評議員は、当該学校の教職員を除く人々の中から教育に関する理解と見解と見識を有する者を校長が推薦し、設置者(都道府県・市町村)が委託する形ですねん。教育に敏感なひとは、PTAとはちゃうんかい?って思うでしょう。PTAは学校への要求などの意見交換をするとこまで可能で、学校評議員は校長の求めに応じて学校運営に関して直接に意見が言えるんですわ。大きな違いは学校評議員は学校組織の中に組み込まれてること。なんとなくニュアンスが伝わった?
こんな風にして、学校はとにかく閉鎖的なイメージをなくそうと必死ですよ。いろんな形で子どもたちや学校を愛する人が、学校を、教育を良くしていこうとがんばっています。あんまり知られてない制度みたいだけど、「学校は死んだ」なんて言ってないで教育に参加して欲しいもんだね。みなさんもお好みの学校創れちゃうってわけです。豆知識でした。