特色ある学校ってどんなの?

みなさん、ご意見ありがとさんです。深く考えられてうれしいデス。えーと、学校のスタイルの話です。
平成10年にできた新学習指導要領では、各学校の学校裁量幅(各学校で好きなようにやっていーよ、の幅)が拡大されて、各教科等の一単位時間を自由に決められるようになりました。(あ、でも各教科年間○○時間っていう年間授業時数はきまってます。学習指導要領にて。)それは、地域・学校・子どもの実態、学習活動の特質に考慮しての措置として。なんか難しいので、例をあげると、今までは45分授業だったでしょ?1時間目(仮に8:45〜9:30として)国語、2時間目(9:40〜10:25)理科、だとする。いままでだったら、45分ずつ授業だわね。でも理科で実験をしたい、でも45分では結果までいかない、60分あれば実験の結果も見れるし、子どもたちがいい学習ができる。となったとき、今なら、8:45〜9:15国語、9:25〜10:25理科にできるんです。(でも一時間目の休憩時間は他のクラスは授業中なので、静かに休憩しなさいとか言われる)だから学校によっては1.2時間目と3・4時間目のチャイムがならないとか、弾力的に時間割編成ができちゃう。で、前に話した『総合的な学習の時間』も内容は各学校が学校や地域の実態を考慮し、子どもの興味関心を生かすように創意工夫が求められてる。文科省は「特色ある学校づくりをしなさい」といっているわけですよ。
で、実際その特色ある学校づくりに取り組ませるために、公立小学校を選べるというところもあります。(ごめんね、地区まで覚えてない。資料が見つかったら、また。)競争させて、よりよくしよう!ということでしょう。大学で見た資料のTV番組では、先生がセールスマンのように学校の前でビラまいたり、授業見学の教室案内したりしてました。保護者側からは選択の幅が広がっていいわ!ですってよ。
でも、これって子どもが集中しちゃう、うまいアピールをしたとこに。クラスの人数が多すぎると全員の状況を把握するのはむりだと思うし。結局、うすっぺらな教育しかできない。で集まらない学校は過疎化して、合併やら廃校に追い込まれるんです。教師は配属校を選べないから、その人気のない学校に赴任すると、教師までダメになる。しかも、よく考えたら子どもの意志で選んでるんじゃなくて、お母さんの意志、世間体で選んでるのがわかってもらえるでしょーか?子どもは長いこと歩いて登校したり、下手したら電車ですよ、小学生がね。しかも、これって差別が起こる危険性もある。特色あることは悪いことではないし、嫌でも地域性が出てくるとは思うんやけど、ね。何でもやりすぎは毒ですから。
抑圧か自由かなんかも、近い未来、学校によって設定してくるかもしれませんな。あたしとしては、学校はゴッタ煮が一番だと思います。お金持ちもいて、貧乏もいて、厳しすぎる先生、やさしくて何でも誉めてくれる先生。ちょっと極端にいいすぎたけど、反面教師で子どもは育つと考えてるので。いろんな要素があるほうが飽きなくて、楽しくて、いいよ。いや、一番大切なのは、そういう状況で自分と異質なものも受け入れられるようになることでしょ。受け入れられない子どもたちがまだまだ多いから、いじめも同和問題も解決しないんだよ!こらっ!!